
2019年11月26日放送のあさイチでは湯船につかることで得られるメリット、正しい湯船のつかり方について東京大学医学部教授の早坂信哉先生のノウハウを公開。
湯船につかることで血行促進や疲労回復、睡眠の質なども向上されます。 今日は湯船の入り方を変えるだけで健康や美容にもよい入浴の仕方について解説していきますね。
美容にも健康にもよい湯船の入り方
最近の研究にいよると湯船に毎日つかる人は将来、要介護認定になりにくいといわれています。 湯船にほとんどつからない人に対して要介護のリスクがおよそ3割減。その理由としてリラックス効果があげられます。
交感神経を落ち着かせたり副交感神経を高めたりする作用が入浴にはあるとされています。高齢者のうつや認知症にもいい影響を与えると実証されているのです。
こんなによい湯船の効果ですが、間違った入り方をしてしまうと逆に疲れたり肌が荒れたりします。
では、間違った入浴のしかたとは?
間違った入浴の仕方とは?
15分以上、湯船につかるのはよくないとされています。
その理由に皮膚の表面の角質には水分を逃さないためのバリアがあります。
長風呂することでそれが失われてしまいます。
皮膚からどんどん水分が逃げていき乾燥してしまうのです。
皮膚の表面にある角質層の中にはセラミドという成分があります。
長い間、湯船につかっているとセラミドが皮膚の外へ流出してしまいます。
すると体内の水分がどんどん外に出てしまい肌が乾燥するという悪循環をおこしてしまう原因となってしまうのです。そのため長い間の湯船はオススメされていません。長くても10分程度がよいでしょう。
実は一番風呂はよくない?

水道水には水素がはいっていて冬の間は肌が乾燥するが塩素が刺激になってピリピリしたりかみがでたりします。
でも一番風呂は誰かが入らなければいけない・・・
そこで解決策として「うまみ調味料」をお風呂の中にいれれば解決できます!
本当にそんなので効果あるの?
不安になる気持ちすごくわかります。
でもうまみ調味料の成分と湯船の塩素は相性がとてもよいのです。
うまみ調味料の主成分がグルタミン酸ナトリウムという成分が入っていてこれを入れることによって塩素と化学反応をおこして塩素のピリピリ感がなくなります。湯船にいれるうま味調味料の量は小さじ1杯でOK!
実際にあさイチでは塩素がどれくらい下がるか検証していました。
水道水の塩素濃度が「1.17」
そのあと湯船にうまみ調味料を小さじ1杯いれて10秒ほどかき混ぜると・・
「0.08」まで塩分を削減することができました。
なんとうまみ調味料を入れるだけで9割以上も減少していました。
乾燥肌でお悩みの方はぜひこの方法を試して湯船につかってみてください。
また2番風呂では塩素の心配はありません。
2番風呂の場合、1番風呂ではいった人の汚れが溶け込みますと塩素と結合して弱くなります。その結果、お風呂に入ったときのピリピリがなくなります。
入浴後の肌の保湿は10分以内がオススメ
お風呂に入ると保湿成分が抜けてしまい水分がおおく含まれます。
そのあと急激に保湿成分がなくなっていきますので、10分以上過ぎてしまうとお風呂に入る前とおなじくらいの水分量になってしまうのでれきればお風呂から出た10分間以内に保湿してもらえればOK!早ければ早いほど良い。
手間をはぶいた入浴が健康にいい?手抜き風呂

早坂先生いわくお風呂はフタをしないほうがオススメ。
フタを外すと湯気が立ち込めて浴室の中が温まる。
これでヒートショックを防ぐことができます。
ヒートショックとは急激な温度差により血圧が大きく変動することです。
特に冬場や年齢が高齢になるほどヒートショックをおこす確率が高くなるとされています。
早坂流手抜き風呂の極意
1、湯をためるときからフタをしない
湯気で浴室が温まるのでヒートショックを防ぎます。
2、40度のお湯で10分間。湯につかるのはほどほどに
40度以上の熱い湯にはいると逆に湯冷めしやすくなります。そのため冷え性の方は特に注意が必要になのです。
3、タオルを使わずに素手で洗う
体を石鹸で洗うときはタオルは使わない。素手がオススメ!
ゴシゴシ洗うと角質層がはがれてしまう原因となります。
顔、首、脇、股の辺り、足先など石鹸で洗うのは皮脂がでやすい場所だけでいいですよ。
皮脂が少ない他の場所は湯船につかるだけでOK!
早坂流 入浴号の極意まとめ
1、湯をためるときからフタをしない
2、40℃の湯に合計10=15分間だけつかる
3、タオルは使わず素手で洗う
4、浴室の照明はつけない
夜中にお風呂にはいる人が多いと思われるため夜中の入浴は照明をつけずに入ることを推奨しています。
照明を目にいれると睡眠に入りにくくなるため早坂先生はお勧めされないとのこと。